金属アレルギーの人が保険で銀歯を白くしたい時は?(2021年全国版)

金属アレルギーの方が歯科で金属除去治療を受けるときの流れ

執筆者:表参道歯科アールズクリニック 院長 田中良一

金属アレルギーのせいで、アクセサリーなどの金属でかゆみや湿疹が出てしまってお困りではありませんか?
金属アレルギーのある方は、身につけるものに金属がないかいつも気にしていらっしゃることでしょう。
にもかかわらず、歯の治療で銀歯にすることになって、どうしたらいいのかお悩みではありませんか?
銀歯が口の中にあって、アレルギーの原因になっているのではないかとお悩みではありませんか?

この記事では、金属アレルギーの方が保険で銀歯を除去する治療の流れを説明しています。

金属アレルギーの方が保険で金属除去をする時は

  • 以下は金属アレルギーの方が歯科医院において保険で金属除去治療を受けるときの手順です。
  • 保険医療はあくまで金属アレルギー治療のための金属除去ですので、見た目だけが気になるという場合は保険では治療できません。その場合は自由診療(自費)となります。
  • 金属アレルギーの有無に関わらず、虫歯などの問題がある銀歯は保険で治療できますが、すべてを白い歯に治療できるとは限りません。銀歯の詰め物を保険で白く治す治療法についてはこちらをお読みください。
  • また、最初から自由診療(自費)で金属除去治療を受けようと思っていらっしゃる場合はこちらの手順は必要ありません。
  • 当院は金属アレルギー専門の歯科医院ではありません。金属アレルギーの方の金属除去は通常とは異なる方法で行う必要があり、当院専門のダイレクトボンディングによる治療が困難になるため、金属アレルギーの方の金属除去治療は行っておりません。ご質問・ご相談などは皮膚科または金属アレルギー専門の歯科医院にご相談ください。

① 必ず皮膚科を受診してください。

「皮膚の症状」を訴えて歯科医院に来院されても、歯科医院では皮膚症状の診断・治療はできません。特に現在、皮膚に何かの症状がある方は、ご自分で金属アレルギーだと思っていても別の病気の場合もありますので、まず皮膚科を受診してください。

保険で金属の除去をするためには皮膚科での検査が必須です。検査には通常、1週間のうちに4回の皮膚科通院が必要です。
金属アレルギー検査の対象は、歯科で使われる金属(銀、パラジウム、銅、金、亜鉛、インジウム、イリジウム、チタンなど)です。

【注意】:皮膚科では金属アレルギーと強く疑う症状があり、検査する必要性の高い場合は保険で検査ができます。金属アレルギーの症状がない場合は、皮膚科での金属アレルギー検査は基本的に自由診療(自費)になります。皮膚科の先生の判断になりますので詳しくは皮膚科にお問い合わせください。

皮膚科で検査の結果、歯科で使用する金属に対する金属アレルギーと診断された場合は「金属除去治療を依頼する」と書かれた「診療情報提供書」という書類を発行してもらってください。「診療情報提供書」がない場合、金属除去は自費治療となりますのでご注意ください。保険で歯科金属除去治療を受けるためには「検査結果」の用紙や「診断書」ではダメですのでご注意ください。

△ 診療情報提供書の書式例

歯科医院が「診療情報提供書」発行元の病院名を保険者に報告することで、金属アレルギーのない方では保険で認められない治療も、保険でできるようになります。

【重要】:皮膚科からの「金属除去治療を依頼する」と書かれた「診療情報提供書」がなければ虫歯などの問題がない金属除去は保険ではできません。

金属アレルギーのない方では保険で認められない治療とは次のものです。

  • 虫歯の再発などの問題が起きていない金属の詰め物・かぶせ物を除去する治療
  • 第2大臼歯に樹脂製の白い冠をかぶせる治療

【追記】:2020年5月以前は金属アレルギーの方の大臼歯に被せる場合、保険では樹脂を使っての治療でしたが、2020年6月にチタン冠が保険に導入され、金属アレルギーの方のかぶせる治療の場合、保険では大臼歯に被せる場合はチタン(金属で色はほぼ黒色)を使っての治療が第一選択になりました。

② 皮膚科の治療を中断しないでください

中には歯科治療を始めると、皮膚科の通院をやめてしまう人がいらっしゃいます。
口の中の銀歯がなくなることで、金属アレルギーが治ることを期待されているのだと思いますが、歯科の金属除去で金属アレルギーが良くなるとは限りません。逆に、金属アレルギー専門の歯科医院以外で金属を除去した場合、一時的に症状が悪化することもあります。また、銀歯を取り除いても3〜6ヶ月以上は症状が続くことが多く、1年以上経っても症状が変わらない人もいます。
皮膚科の通院を中断しないでください。

③ 口の中の金属以外が原因の場合があります

カラーコンタクトやアートメイク、タトゥーも金属アレルギーの原因になることがあります。
また、あなたの症状は銀歯などの金属が原因ではなく、慢性炎症が原因の場合もあります。

金属アレルギーの検査とは?

金属アレルギーの一般的な検査は「パッチテスト」です。

金属アレルギーのパッチテストのやり方は、皮膚表面(背中や腕)に金属を含んだ試薬を貼りつけて反応を見る検査で、通常、試薬を貼って24時間・72時間後・1週間後の判定をして最終的な診断となります。

金属アレルギー症状がない場合は基本的に保険では検査ができないため自費の検査となります。料金やスケジュールなど詳しくはおかかりの皮膚科でお尋ねください。

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