ジルコニアセラミックは体に良いのでしょうか?

最近、歯医者さんで使ってるジルコニアって何ですか?

ジルコニアというのは「人工ダイヤモンド」と言われるくらい硬いセラミック素材なんですよ。
正式には二酸化ジルコニウム(ZrO2)と言います。
顔料、圧電素子、ガラス、セラミックの刃物、宝飾品などに広く使われていて、
2000年以降くらいから歯科治療にも使われるようになりました。

どんな素材なんですか?

ジルコニアの特徴は、天然の歯と同じような色の歯が作れることと、高い強度です。
銀歯と比較しても非常に目立ちにくく治療できます。
そして、銀歯と違ってサビない、金属アレルギーにならないという長所もあります。
また、表面がツルツルなので、虫歯や歯周病の原因になる細菌がたまりにくいですよ。

体にとって安全なんですね

そうなんです。
実験では、ジルコニアを骨や筋肉に埋め込んでも悪い反応が起きなかったと報告されています。
また、実験室でジルコニアの上に細胞培養をしても、突然変異を起こさないで良好に細胞が成長しました。
ジルコニアは人間の細胞にとっても害がないんですね。
(出典 J Dent 2007;35(11):819-826 An overview of zirconia ceramics: basic properties and clinical applications.)

他にもジルコニアが良いところはありますか?

強度があって、金属に比べて見た目が良く、体に安全だというのがジルコニアの長所ですが、
まとめると
・割れにくい
・色が白い(銀歯は口の中では黒く見えてしまいます)
・変色しない
・金属アレルギーにならない
・ばい菌がつきにくいので清潔
という点です。

良いところばかりみたいなんですけど、欠点はないんですか?

全ての治療法には長所と短所があります。
ジルコニアには、
・金属の歯をかぶせる場合に比べて、歯を削る量が多くなってしまう。
・角が残らないように歯を削らな畔はいけないので、上手な歯科医師が治療しないと失敗しやすい。
・保険治療では使えない
・ごく稀に割れることがある
といった短所がありますが、
短所をカバーできるほどの耐久性と見た目の良さで、最近はジルコニアで治療される方がとても多くなっています。

この記事の根拠となる論文・文献

An overview of zirconia ceramics: basic properties and clinical applications.