下の前歯の歯並びが悪くなってきた原因と対策

【最終更新日:2019年10月14日】

急に前歯の歯並びが悪くなる原因は、歯周病と親知らずです。

「最近、下の前歯の歯並びが悪くなったんですけど」とおっしゃる方がいらっしゃいました。

この場合
① もともと下の前歯の歯並びが悪かったのに今まで気づかないでいて、最近はじめて気がついた
② もともとは歯並びは良かったのに、最近歯がズレてきた
の2つが考えられます。

今回は、②の「もともとは歯並びは良かったのに、最近歯がズレてきた」場合について説明します。

歯並びが急に悪くなることがあるんですか?

奥歯は自分で気づきにくいのですが、上の前歯が急に出っ歯になったり、下の前歯が急にガタガタしてきたりする人がいます。

 

なぜ歯並びが急に悪くなるんですか?

気がつかないうちに歯周病になっていて、上の前歯が出っ歯になることがあります。
多くの場合上の前歯の裏側と下の前歯の先端が噛み合っているので、歯周病になって歯がグラグラしてくると、下の歯に突き上げられて上の前歯が出っ歯になります。

下顎の歯は、親知らずの影響で歯並びが悪くなることがあります。
「親知らず」というのは3番目の大臼歯で、前歯から数えて8番目の歯で、「智歯」とも呼ばれる歯です。
10代後半から20代前半に、第2大臼歯(前歯から数えて7番目の歯)の奥に生えてきます。
これくらいの年齢になると、歯が生えてきたことに親が気がつかないので「親知らず」という名前がつきました。全ての人が4本生えてくるわけではなく、下だけ親知らずがあるとか、中には全く親知らずがない人もいます。
親知らずがある人は、親知らずがまっすぐ生えることが出来ないで、斜めに生えたり、骨の中に横向きに埋まっていることがあります。そうすると、親知らずが生えようとして手前の歯を斜め方向、横方向に押してしまうので、圧迫して手前の歯の歯並びが悪くなります。
すでに親知らずの影響で歯並びが悪くなってしまっていたら、親知らずを抜いて、歯並びの矯正をすることをお勧めします。

 

悪くなった歯並びは自然に元に戻りますか?

いいえ、残念ですが自然には元には戻りません。
また、矯正治療や審美歯科のセラミックで歯並びを整えても、歯並びが悪くなった原因を解決しないと、そのうちまた歯並びが悪くなったりします。
原因を取り除いてから歯並びを治したほうが良いです。
歯周病が原因の場合は、まず歯周病の治療が必要です。
また、レントゲンで検査をして、親知らずが斜めに生えてきそうだったり、横向きに埋まっていたら、早めに親知らずを抜いたほうが良いです。

 

親知らずでも、なるべく抜かない方がいい?

生え方の状況によります。顎の骨が大きくて、親知らずがまっすぐに生えて、相手になる歯と噛み合わさっている場合は無理に抜くことはないでしょう。特に、顎を横に動かした時に、どの歯が顎の運動を支えているかによっては、親知らずが大切な役割をしていることもあります。
ただし、一番奥まできちんと歯磨きしないと、虫歯になったり歯ぐきにバイ菌がが感染して腫れて痛くなったりたりしますので、普段の歯磨きが大切です。
斜めに生えている場合は、うまく磨けないことが多く、虫歯や歯周病になったりしやすいので、抜歯を進めることがあります。