【最終更新日:2022年2月18日】
接着歯科学とは
接着歯学とは、歯に対する接着性を持つ歯科材料とその応用に関する学問です。
現代の接着歯学は、1955年に発表されたBuonocoreの論文から始まりました。
日本では1960年の東京医科歯科大学の増原教授の研究に始まり多くの接着性材料やその臨床応用が開発され、その結果歯を修復する治療法が大きく変わりました。
そして、東京医科歯科大学の総山教授により接着材料による虫歯の治療法が確立されました。それまでは歯科材料は歯に接着しないという前提での治療法でしたが、歯科材料が歯に接着するようになったことで、歯の削り方を含め全ての術式が変わりました。
ようやく2000年になってFDI(国際歯科連盟:Federation Dentaire INternationale)が虫歯の治療でのMinimal Intervationの概念を提唱し、歯を可能な限り残す接着修復が推奨されるようになりました。
当院で実践しているMI治療とは
MI(Minimal Intervation)の基本概念には、歯の再石灰化、生活習慣の改善とそれによる口の中に存在する細菌の質を変えることまで広い内容を含んでいますが、当院で実践している狭い意味でのMI治療とは、最小侵襲による修復処置(Minimal operative intervention of cavitated lesions)を指しています。
虫歯治療の際、銀歯にするなら大きく歯を削らなければならなかったところを接着治療を用いることで必要最小限しか歯を削らずに治療が可能になります。