表参道歯科アールズクリニック
院長:元山王病院歯科医長・東京医科歯科大学卒

表参道駅A2出口より徒歩1分
1日4名限定・完全貸切

当院の診療について

山王病院で歯科医長を務めていた時期に、「セラミックの神様」と呼ばれるヨーロッパの世界最高峰のセラミスト(セラミック専門の歯科技工士)の流れをくむ技工士と連携して診療を始めました。当時、彼のグループのセラミストは日本に2人。約30年前のことです。

私が0.01mmの精度で構造を整え、セラミストが一本の歯を手作業で創り上げる。

一人の患者様のかけがえのない口腔に対し、素材を正確に扱い、全工程を省略せずに遂行すれば、一日に診られるのは4名が限界です。そのため当院は完全貸切です。

院長田中良一

元 山王病院歯科医長(審美歯科・歯周補綴担当)
東京医科歯科大学(東京科学大学)歯学部卒業
臨床歴35年

なぜ1日最大4名なのか

1人の患者様の治療には、1回あたり2〜4時間を要します。形成、印象、仮歯調整、最終接着——いずれも省略できない工程です。

治療内容ごとに必要な時間は異なりますが、4名が物理的な上限になります。長時間の治療が続く日は2〜3名、最大でも4名を超えることはありません。これ以上を受けようとすれば、どこかの工程を省略するか、他の患者様と空間を共有していただく必要が出ます。先に予約された患者様に必要な時間を最後まで確保することを最優先にしているため、1日最大4名とさせていただいています。

なぜこの環境を選んでいるのか

歯科治療の精度を支える環境は、患者からは見えにくい部分にあります。当院ではドイツ・KaVo社のEstetica E70/E70 Visionという診療ユニットを使用しています。

選んだ理由は二つです。第一に、水回路の衛生管理システムです。

歯科治療では削る・洗浄するすべての工程で水を使用します。この水の清浄性が、口腔内の感染リスクと治療後の予後に直結します。E70は水回路の消毒を機械的に管理する仕組みを備えており、人為的な管理ミスのリスクを最小化しています。

第二に、ドイツの機械工学に基づくハンドピース(歯を削るための機械装置)の精度です。

ハンドピースは回転軸のわずかなブレが、歯の形成精度に直接影響します。10ミクロン( 0.01mm )単位の処置を行う以上、この精度が経年で劣化しないことが重要になります。KAVOのハンドピースは、長期にわたって同じ精度を維持できる構造です。

もう一つ、当院が選択しているのが室内照明です。

一般的な歯科クリニックでは蛍光灯やLED、間接照明が使われますが、これらは特定の波長が欠けています。そのため、室内ではセラミックの色が天然歯と合っているように見えても、屋外の太陽光の下では異なる色に見える現象が起こります。

当院ではVITA LITEというフルスペクトル光源を採用しています。自然光に最も近い波長分布を持つ照明で、セラミストとの色調確認を行う際、屋外で見る色との差が最小化されます。採用しているクリニックは多くありません。患者様の口元が太陽光の下でも違和感なく見えること——この一点のために選んだ環境です。

なぜこの精度を維持できるのか

歯科治療では、被せものと歯の境界、噛み合わせの調整、隣の歯との接触——すべての工程で10ミクロン( 0.01mm )単位の精度が求められます。これは歯科の常識であり、当院だけが特別なわけではありません。

しかし、この精度をすべての症例で、長時間にわたって、安定して維持し続けることは、簡単ではありません。1日に10〜20人を診る診療では、術者の集中力、ハンドピースの状態、視野の確保——いずれかが不十分な瞬間が必ず生じます。

前述のとおり、当院では1日最大4名という規模で集中力を確保し、ドイツ製のハンドピースで長期にわたる精度を維持しています。それに加えて、視野の確保にも妥協していません。

当院がこの精度を日常的に維持できる理由は、環境を整えているからです。

拡大視野

10ミクロンの差は、肉眼では見えません。当院ではすべての工程を、Carl Zeissのルーペを使用した拡大視野下で行います。形成、印象、適合確認、調整——肉眼では「合っている」と見える状態を、ルーペで確認すると差が見える。この差を埋めることが、最終的な精度を決めます。

 

集中力、ハンドピース、視野——これらを同時に高い水準で維持し続けることは、通常の診療規模では成立しません。

当院が1日最大4名という規模を設計しているのは、この精度を妥協なく維持するためです。

なぜ自由診療なのか

当院の治療は、保険でできることを高額にしているのではなく、保険制度が想定していない領域の治療を行っています。

精密な噛み合わせの構築、天然歯と見分けがつかない審美の再現、仮歯での検証期間、セラミストとの綿密な連携——これらの工程には、保険制度の枠内では確保できない時間と素材が必要です。

治器具のバランスが1g変われば、手元の感覚が変わります。光の色温度が違えば、セラミックの色合わせが狂います。0.01mmの精度を日常的に維持するために、診療環境にも妥協しません。拡大視野下での全工程処置、自然光に最も近いフルスペクトル光源での色調確認——これらは仕上がりの質に直結する選択です。

手仕事の極致が、あなたに届くまで。

当院のセラミックは、デジタル機器による量産ではありません。

私が歯を精密に形成し、口腔の情報を正確に記録します。

その記録をもとに、世界でも限られたセラミストが陶材を一層ずつ手で重ねてポーセレンクラウンを製作します。

隣の天然歯の根元の色、先端の透明感、表面のテクスチャー、光を受けたときの蛍光——これらを再現するために、一本のクラウンに何十時間もの作業が必要になります。

機械で削り出したセラミックは、既製品のシェードガイドから最も近い色を選びます。均一に整った白い歯はつくれますが、天然歯の複雑な色調を再現することはできません。隣の天然歯と並べたときに「浮いて見える」か「溶け込んで見える」か——この差が、つくり方の差です。

Fluorescence

天然の歯は、光の下で独特の蛍光を発します。この性質まで再現する陶材を使っています。明るい場所でも暗い場所でも、不自然にならないように。

Layer Structure

多色築成とは、天然歯の層構造を一層ずつ手で積み上げる技法です。光の屈折や透過まで計算して築盛する。機械では辿り着けない仕上がりです。

Harmony

一本の歯だけを見て美しくしても意味がありません。歯肉との境界、隣の歯との連続性。口元全体の調和として設計します。

治療の進め方

Phase 1 ── 診断

治療適応診査 (第1日目)

初回は、口腔内の全体像を分析し、当院の治療が適応するかを判断します。この場で処置を始めることはありません。

  • お話の聞き取り(主訴・経緯・治療歴など)
  • 口腔内視診
  • 歯周精密検査
  • 顎関節・咀嚼筋の触診
  • 咬み合わせの確認
  • パノラマレントゲン撮影
  • 口腔内・顔貌の写真撮影

小範囲の治療で済む場合は、この診査のみで方針が整理でき、治療計画を立てられます。

所要時間:60分 / 初診料:11,000円(税込)

精密検査・総合診断 (第2日目)

初診の結果、精密な検査と治療計画が必要と判断された場合のみご案内します。

精密な解析が必要と判断された場合、噛み合わせの記録や顔貌とのバランスを精査し、完成予想図である「診断用ワックスアップ」を製作します。

  • 審美精密評価
  • 頭部X線規格写真撮影
  • 歯型(スタディモデル)の印象採得
  • 咬合の採得
  • フェイスボウ・トランスファーなど

資料をもとに治療計画を立案し、日を改めて診断結果をお伝えします。

この診断で次のようなことがわかります。

  • あなたの口腔内の現在の状態
  • 不具合が起きている原因
  • どの歯を、どこまで治療する必要があるか
  • どの順序で進めるか
  • どの素材を使うか
  • 治療にかかる期間
  • 費用の総額
  • 治療が完了した状態の模型(診断用ワックスアップ)を製作し、治療に入る前に仕上がりの形を実際に確認できます

所要時間:60分 / 検査料:55,000円(税込)

治療計画説明(第3日目)

検査結果をもとに、口元全体の調和を考えた治療計画をご提案します。素材の選択、セラミストとの連携、治療期間と費用についてお話しします。すべてにご納得いただいてから治療に入ります。

検査結果をもとに、あなたの口元全体の調和を考えた治療計画をご提案します。素材の選択、技工士との連携、治療期間と費用についてお話しします。すべてにご納得いただいてから治療に入ります。

複雑に崩壊した口腔内を再構築するには、補綴だけで対応できない場合があります。
当院では診断・治療計画で選択肢を整理し、必要に応じて インプラントや部分矯正を組み合わせます。
インプラント外科は、日本歯科大学インプラント科と連携し、日本のインプラント界を牽引してきた第一人者である元日本歯科大学インプラント科教授を招聘して外科的アプローチを担当します。

所要時間:60分 / 検査料に含みます

Phase 2 ── 口腔環境の整備

セラミッククラウンを長期的に安定させるには、それを支える歯周組織や骨、歯の位置が整っている必要があります。歯周外科、骨造成、部分矯正が必要な場合はこのPhaseで行います。すべての症例で必要になるわけではありません。

複雑に崩壊した口腔内を再構築するには、補綴だけで対応できない場合があります。当院では診断・治療計画で選択肢を整理し、必要に応じてインプラントや部分矯正を組み合わせます。

インプラント外科は、日本歯科大学インプラント科と連携し、日本のインプラント界を牽引してきた第一人者である元日本歯科大学インプラント科教授を招聘して外科的アプローチを担当します。

Phase 3 ── 再構築

セラミストとの共作により、最終的な「歯」を創り上げます。すべての工程を、私が最初から最後まで担当し、機能と美の統合を完了させます。