
表参道歯科アールズクリニック
咬合・歯周・審美を統合的に診療する歯科医院
院長:元山王病院歯科医長・東京医科歯科大学卒
表参道駅A2出口より徒歩1分
1日4名限定・完全貸切
当院について
歯科医療には、咬合、歯周、審美という三つの柱があります。
咬合とは、上下の歯がどう噛み合うかという接触の関係だけでなく、顎を動かしたときの顎の関節や筋肉の動き全体に関わるものです。
歯周組織とは、歯を支える歯ぐきと骨を指します。これを健康な状態に保つことは、歯と治療した歯(クラウンなど)が長期にわたって機能するための基盤です。
審美とは、治療において「まるで何事もなかったかのようにそこにあること」「顔立ちに溶け込んでいること」を指します。これは咬合と歯周組織の上に成立する結果として現れるものであり、独立した目的ではありません。
これらは、不可分の構造です。咬合の上に歯周組織があり、歯周組織の上に審美が積み上がります。順序を入れ替えることはできません。
当院は、咬合の構築と治療の質に特化した歯科医院です。世にある「審美歯科」「美容歯科」「自由診療歯科」のいずれの枠組みにも属しません。歯科医療の本質に立つ医院です。
院長について
1990年代に、一冊の本に出会いました。『歯周組織と咬合を考慮したクラウン・ブリッジの臨床』。補綴治療を、表層の見た目ではなく、咬合と歯周組織という二つの基盤から論じた古典的名著です。この本との出会いが、その後の臨床の基盤になりました。
その後、日本で開催された講演で、Gerard J. Chiche教授による「審美補綴」の体系的な講演を受講しました。Chicheは『Esthetics of Anterior Fixed Prosthodontics』(1994)の著者として、世界の審美補綴学を体系化した臨床家の一人です。
院長が学んだ講演は、すべて世界で通用するトップレベルの臨床家によるものです。歯周病学では、スウェーデン・イエテボリ大学のJan Lindhe教授の講演を受講しました。Lindheは『Clinical Periodontology and Implant Dentistry』の著者として、世界の歯周病学・インプラント学の基礎を築いた臨床家です。
これら以外にも、補綴学・審美補綴学・Periodontology(歯周病学)・Implantology(インプラント学)の領域で、日米で開催された多数のセミナーに参加し、世界トップレベルの臨床家から直接学んできました。

院長田中良一
元 山王病院歯科医長(審美歯科・歯周補綴担当)
東京医科歯科大学(東京科学大学)歯学部卒業
臨床歴35年
自由診療について
医科と歯科では、「標準医療」の意味が根本的に異なります。
医科では、標準医療とは保険医療を指します。エビデンスに基づく標準療法、ガイドラインに基づく治療——これらの大半が保険適用されています。医科における自由診療は、先進医療や美容目的の治療など、保険外の限定的な範囲を指します。
歯科では事情が異なります。本来の歯科医療の標準——咬合・歯周・審美の三本柱を踏まえた治療——は、保険制度の枠内では実現できません。なぜなら、保険診療には多くの制約があるからです。
制約のもとでは、咬合・歯周・審美の三本柱を統合的に実践することはできません。
当院が自由診療を選んでいるのは、本来の歯科医療を妥協なく実現するためです。特別なオプションでも、贅沢な選択肢でもありません。歯科医療の本流に立つための、唯一の枠組みとしての自由診療です。
咬合の精密な構築、歯周組織への配慮、仮歯での検証、最終装着の精度——これらをすべて遂行すると、1人あたり2〜4時間が必要です。1日8時間で診られるのは、最大4名となります。これ以上を診療しようとすれば、どこかの工程を省略するか、他の患者様と空間を共有していただく必要が出ます。先に予約された患者様に必要な時間を最後まで確保することを最優先にしているため、1日最大4名とさせていただいています。治療は完全貸切で、診療中に他の患者さんが同時に診療室にいることはありません。
すべての施術を院長自身が担当します。歯科衛生士・歯科助手と分担・交代しながらの治療は致しません。
なぜなら、患者さん一人の口腔内の状態を、院長が連続的に把握し続けるためです。咬合の微細な調整、歯周組織との境界の整え、色調の判定——これらは、前段階の判断と次段階の判断が連続的に繋がっていなければ、精度が成立しません。
簡単な治療でも完了まで数ヶ月、広範囲の治療では1年以上を要します。短縮はできません。これは技術が遅いのではなく、誠実さが要求する時間です。
セラミスト(セラミック専門の歯科技工士)との連携
歯科医療では、歯科医師の手だけでは完結しません。最終的に「歯」を創るのは、歯科技工士の手です。
院長が0.01mmの精度で構造を整え、技工士が一本の歯を手作業で創り上げる。この役割分担と連携が、歯科治療の質を決定します。
当院は、ヨーロッパに源流を持つ世界的なセラミストグループに所属する技工士と、30年にわたって連携してきました。
山王病院歯科医長就任を機に連携を開始しました。当時、このグループのセラミストは日本に2人だけでした。30年間、この水準の技工士との連携で仕事をしてきました。

Fluorescence
天然の歯は、光の下で独特の蛍光を発します。明るい場所でも暗い場所でも、不自然にならないように、この性質まで再現する陶材を使っています。
Layer Structure
当院のポーセレンクラウンは多色築盛という手法で製作されます。多色築盛とは、天然歯の色調に近似させるために陶材を一層ずつ積み上げる技法です。光の屈折や透過まで計算して築盛する。機械では辿り着けない仕上がりです。
Harmony
一本の歯だけを見て美しくしても意味がありません。歯肉との境界、隣の歯との連続性。口元全体の調和を目指します。
診療環境
診療環境において、当院が重視するのは、診療の本質に関わる要素です。
VITA LITE
自然光に近いスペクトラムの照明です。歯の色を判定する際、光源の質が判定の精度を決定します。通常の蛍光灯やLED照明では、色温度や演色性に偏りがあり、歯科技工士との色調情報の共有に齟齬が生じます。VITA LITEのもとで判定された色調は、技工所での製作環境と一致するため、診療室と技工所の間で色調情報が正確に伝達されます。
KaVo Estetica E70/E70 Vision
ドイツ製のチェアユニットです。当院がこの機器を選んでいるのは、二つの理由からです。
一つは、駆動の機械精度です。歯の形成や調整は、極めて微細な動作で行われます。チェアユニットの駆動精度・安定性が低ければ、施術の精度そのものが損なわれます。
もう一つは、水回路の衛生管理です。歯科治療で使用する水は、口腔内に直接触れるものです。KaVo Estetica E70は、水回路の自動洗浄・滅菌機構を備え、水の衛生品質を構造的に維持します。
これらは、診療の質を支える、本質的な機能です。

治療の進め方
Phase 1 ── 診断
治療適応診査 (第1日目)
初回は、口腔内の全体像を分析し、当院の治療が適応するかを判断します。この場で処置を始めることはありません。
- お話の聞き取り(主訴・経緯・治療歴など)
- 口腔内視診
- 歯周精密検査
- 顎関節・咀嚼筋の触診
- 咬み合わせの確認
- パノラマレントゲン撮影
- 口腔内・顔貌の写真撮影
小範囲の治療で済む場合は、この診査のみで方針が整理でき、治療計画を立てられます。
所要時間:60分 / 初診料:11,000円(税込)
精密検査・総合診断 (第2日目)
初診の結果、精密な検査と治療計画が必要と判断された場合のみご案内します。
精密な解析が必要と判断された場合、噛み合わせの記録や顔貌とのバランスを精査し、完成予想図である「診断用ワックスアップ」を製作します。
- 審美精密評価
- 頭部X線規格写真撮影
- 歯型(スタディモデル)の印象採得
- 咬合の採得
- フェイスボウ・トランスファーなど
資料をもとに治療計画を立案し、日を改めて診断結果をお伝えします。
この診断で次のようなことがわかります。
- あなたの口腔内の現在の状態
- 不具合が起きている原因
- どの歯を、どこまで治療する必要があるか
- どの順序で進めるか
- どの素材を使うか
- 治療にかかる期間
- 費用の総額
- 治療が完了した状態の模型(診断用ワックスアップ)を製作し、治療に入る前に仕上がりの形を実際に確認できます
治療計画説明(第3日目)
検査結果をもとに、口元全体の調和を考えた治療計画をご提案します。素材の選択、セラミストとの連携、治療期間と費用についてお話しします。すべてにご納得いただいてから治療に入ります。
検査結果をもとに、あなたの口元全体の調和を考えた治療計画をご提案します。素材の選択、技工士との連携、治療期間と費用についてお話しします。すべてにご納得いただいてから治療に入ります。
複雑に崩壊した口腔内を再構築するには、補綴だけで対応できない場合があります。
当院では診断・治療計画で選択肢を整理し、必要に応じて インプラントや部分矯正を組み合わせます。
インプラント外科は、日本歯科大学インプラント科と連携し、日本のインプラント界を牽引してきた第一人者である元日本歯科大学インプラント科教授を招聘して外科的アプローチを担当します。
所要時間:60分 / 検査料に含みます
Phase 2 ── 口腔環境の整備
セラミッククラウンを長期的に安定させるには、それを支える歯周組織や骨、歯の位置が整っている必要があります。歯周外科、骨造成、部分矯正が必要な場合はこのPhaseで行います。すべての症例で必要になるわけではありません。
複雑に崩壊した口腔内を再構築するには、補綴だけで対応できない場合があります。当院では診断・治療計画で選択肢を整理し、必要に応じてインプラントや部分矯正を組み合わせます。
インプラント外科は、日本歯科大学インプラント科と連携し、日本のインプラント界を牽引してきた第一人者である元日本歯科大学インプラント科教授を招聘して外科的アプローチを担当します。
Phase 3 ── 再構築
セラミストとの共作により、最終的な「歯」を創り上げます。すべての工程を、私が最初から最後まで担当し、機能と美の統合を完了させます。
